ARCHIVE2016年 5月

それはあの人の瞳に映る夕日なのかもしれません。
私が砂漠に沈む夕日を見たいと思い始めたのは、いつのことからだろうか? 乾ききった砂漠の中の夕日は漠然とした幻想なのだろうか? それは時間がふと静止して、果てしなく寂しいサラサラという風が運ぶ砂の音だけが、永遠に夕日に向かって動い…

彼女は次第に色を失い、シルエットになっていきました。
この日は夕方からダイビングをすることになり、ダイビングボートに戻った時は、夕日が始まろうとしていました。 彼女は夕日を背にしてボートに座っていました。 暮れ行く太陽の光をいっぱいに浴びて、彼女はまわりの闇にとけ込むかのように次第…